レーシックの用語集です。
▽あ行
アイトラッカー
手術中、眼が動いても、人の眼の動きを追いかけて、手術を安全に行うためのセンサー。
アイトラッキング システム
手術中に、人の眼の動きを追いかけて安全に手術を行うためのセンサー(=アイトラッカー)を搭載した機能。検出できないほどの大きな動きが起こったときは、手術機器を自動的に停止させます。
アイレーシック
最近流行のレーシック手術です。NASAが承認したレーシック手術でイントラレーシックの方法に、角膜の凸凹の個人差によるオーダーメイド手法を組み合わせたもの。
アベリーノ症
正確にはアベリーノ角膜症と言われ、遺伝子疾患の病気です。レーシックの手術を行うと、1000人に1人が発症すると言われています。事前のDNA検査により、自分が発症するかどうか確認することが出来ます。
一括照射方式
エキシマレーザーの照射方法の一つで、7つの円形照射ビームが直径を変化させつつその位置を回転しながら入れ替わって照射します。これにより、広い面をムラなく一気に照射することができます。
イントラFSレーザー
刃物ではなくレーザー光線で角膜上皮を切開してフラップをつくる専門の医療用レーザー。フラップ作成の手順をコンピュータコントロールで行うため、細かな設定が可能で、従来のマイクロケラトームよりも薄いフラップを作ることができます。
イントラレーシック
イントラレースFSレーザーでフラップを作成するレーシック手術の一つ。金属刃でなくレーザーを使うため、ノーブレードレーシックとも呼ばれます。コンピュータ制御でフラップが作成できるため、従来のレーシックでは、角膜の薄さやカーブの形により、施術が困難だった方にも対応できます。レーザーで角膜上皮の柔らかい部分を垂直に切開した後、下の硬い層からはがすようにしてフラップを作ります。
イントラレース社
イントラレースFS2レーザーの製造会社
インフォームドコンセント
医師が患者に対して、治療を開始する前にこれから始める治療内容について「なぜこの治療が必要なのか」「どのくらいの期間がかかるのか」「この治療をすることによる効果はどういったものか」「治療にかかる費用」等を、わかりやすく説明をし、その上で患者から同意を得ることを言います。
ウェーブフロント アナライザー
ウェーブフロントレーシックを行うために、角膜の収差解析をする高精度の機械。コンピュータでエキシマレーザーに情報を送って、手術を行います。
ウェーブフロント スキャン
ウェーブフロントアナライザーに搭載されている機能。角膜の小さなゆがみからくるピントのズレ(=収差)を検出します。
ウェーブフロント レーシック
通常のレーシック手術の前に、眼のわずかなピントのズレ(=収差)を検出し、手術をコンピュータ制御で行うことで、より精度の高い視力矯正が行える手術です。見え方の質をより高めるために、精密な検査を行い、その解析データをコンピュータに連動させて、レーシック手術を行います。
ウェーブライト社
ドイツ・ウェーブフロントアナライザーの製造会社。
エキシマレーザー
生体組織に熱変性(やけど)をほとんど起こすことなく正確に切開・切除ができる特殊な高エネルギーの医療用レーザー。レーシックを初めとする視力矯正手術で用いられます。もとは白内障や眼底手術のために開発されました。1995年10月、アメリカでFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けて、このレーザーがレーシック手術で使用されるようになると、レーシックが広く行われるようになりました。現在、世界の様々なメーカーが製造しており、メーカーにより3タイプの照射方法があります。Excimer という言葉はExcited dimerという言葉(励起された2量体という意味の物理化学用語)から生まれた造語です。高い光のエネルギーによって、角膜組織の分子の結合を切り離し、気体に分解することによって、切開・切除を行います。このレーザーの波長は角膜組織でほぼ吸収されてしまうので、ほかの組織を傷つけることはありません。
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エピケラトーム
エピレーシックで使用される、フラップ作成専用の医療器具。レーシック従来のマイクロケラトームに代わるもので、より薄いフラップを作ることができます。
エピレーシック
フラップをエピケラトームで作る、レーシック手術の一つ。従来のレーシックより、薄いフラップを作ることが可能で、フラップの回復力も高く、角膜の薄い方や、激しい運動をする方に適しています。術後は数日間、保護用コンタクトを装用します。
遠視
角膜から入る光の、焦点までの距離が長く、網膜より奥で像を結ぶため、近くのものが見えづらい状態です。
円錐角膜
角膜の中央が薄く、かつ前方へ突出してくるめずらしい病気です。これによって角膜が変形してしまい円錐状に突出した角膜を通して物を見るため、見え方に歪みが生じ視力が低下してしまいます。レーシックは角膜の中央部を薄くけずってフラップを作った後、さらに内部をけずるため、この病気の方は受けられません。
オルソケラトロジー
手術でなく、特殊なコンタクトレンズを装用することで視力を回復させる治療法。寝ている間に、専用のコンタクトを装着することで、はずした後、視力が回復した状態になります。装着をやめると視力は元に戻ります。仮性近視の方や、成長過程の子どもの視力回復に、特に効果があります。
▽か行
開瞼器
眼科手術を行うとき、患者の目が閉じないように固定する、医療機器のこと。
角膜
眼球の表面を覆う、透明な膜状の組織。レーシックでは、この角膜の形を変化させて屈折率を調整し、視力を回復させます。角膜は断面が5層に分かれていて、一番表面の上皮をめくってフラップを作り、中心にある最も厚い角膜実質層にレーザーを照射して変形させ、その後フラップを戻します。角膜の薄い人や、角膜のカーブが極端に急峻または平坦な方は、レーシックを受けられないことがありますが、使用する医療器具の種類や、医院によって、対応が異なることがあります。
角膜内リング
ポリメチルメタクリレートというシリコン素材でできた半円の2つのリングを角膜の周辺部に挿入して、角膜の前面のカーブを変えて、近視を矯正する方法です。円錐角膜でレーシックが受けられない方にも対応しています。
角膜混濁
本来透明である角膜が、様々な原因により、濁ってしまう症状です。部分的なものと、広範囲にわたるものがあります。先天的に起こる場合と、傷や眼の疾患による炎症が原因で起こる場合があります。
角膜実質層
角膜の断面5層のうち、真ん中にあり、もっとも厚い層のこと。レーシックでは、この部分を変化させて屈折矯正を行います。
仮性近視
もともと視力のよかった人や子どもの視力が急激に悪くなった場合を、仮性近視と呼び、この場合は早期であればかなり高い確率で自然治癒することができます。
眼球追従機能
アイトラッキングシステムのこと。
協力眼科施設
視力矯正手術の場合、術後に定期的に検査を受け続けることが必要になります。遠方の医院で手術を受けた場合、通うことが大変になるので、提携している地元の眼科医院に術後検査を引き継ぐことができます。
近視
眼のレンズの屈折異常により、光の焦点が眼球の網膜に届かず、遠くのものが見えず、視力が低い状態のこと。視力の低さが長期にわたって安定すると、回復が難しくなります。もともと視力のよかった人や子どもの視力が急激に悪くなった場合は、仮性近視と呼ばれ、この場合は早期であればかなり高い確率で自然治癒できます。
屈折矯正手術
角膜のレンズの形を変えたり、角膜に人口のレンズを加えることで、視力を変える手術のこと。手術によって、光の焦点が網膜に届き、ものがはっきりと見えるようになります 。
クリーンルーム
高性能フィルターで除塵・除菌のされた部屋のことで、多くの医院ではクリーンルームで手術を行っています
グレア
レーシックの手術後、蛍光灯の下などでまぶしく感じたりする現象のことです。人によりますが、半年〜1年でほぼ解消します。
肥満をはう
虹彩
眼球の角膜と水晶体の間にある円盤状の薄い膜でのこと。虹彩の中の平滑筋の伸縮によって、中央の黒い部分(=瞳孔)の開き具合を調整し、眼球内に入る光の量を加減します。虹彩は人種によって様々な色があります。虹彩のしわの模様は、指紋同様、個人固有のパターンがあり、個人を特定するセキュリティシステム(バイオメトリクス認証=生体認証)にも利用されています。
▽さ行
視能訓練士
ORT。昭和46年に制定された「視能訓練士法」という法律に基づく国家資格をもった医療技術者です。眼科で医師の指示のもとに視機能検査を行うほか、斜視や弱視の訓練治療にもたずさわっています。視機能検査とは、視力、視野、屈折、調節、色覚、光覚、眼圧、眼位、眼球運動、瞳孔、涙液、涙道などの検査の他に、超音波、電気生理学、写真の撮影検査などがあります。
収差
わずかなピントのズレのこと。虫メガネなどのレンズを通った光が、焦点に集まるとき、一点に集中せず、かすかにできるバラつきのことで、人間の眼にも、この小さな焦点のズレが起こります。これが大きいと乱視などになり、収差が少ないほど、視界はくっきり見えます。ウェーブフロントレーシックでは、ウェーブフロントアナライザーという医療機器を使って、この眼の収差を検出することができます。
生涯保障
レーシックを初めとする視力矯正手術では、術後の経過途中に、リグレッションという視力の戻りの症状が起こったり、視力が安定するまでの期間にフラップがずれたり、眼をぶつけたりすることなどで、まれに合併症を起こすことがあります。そうした場合に対応して、保障を設けている医院もあります。保障の内容は異なりますので、各医院に相談してみるとよいでしょう。
実質層
角膜実質層のこと。角膜の断面5層のうち、真ん中にあり、もっとも厚い層のことで、レーシックでは、この部分を変化させて屈折矯正を行います。
自動追尾システム
アイトラッキングシステムのこと。
蒸散
医療用レーザー「エキシマレーザー」で角膜などの生体を切除すること。エキシマレーザーは高エネルギーの特殊な波長を持つ光で、角膜組織の分子の結合を切り離し、ガスに分解することによって、切除します。
上皮
角膜上皮のこと。角膜の断面5層のうち、一番表面にある、やわらかい層のことで、レーシックの手術では、この層を薄くめくり上げて、フラップというフタを作ります。上皮細胞は2週間ごとに新しく生まれ変わるので、上皮のみのフラップは、固着するのが早いと言われています。
水晶体
瞳孔の奥にあり、カメラでいう凸レンズの役割を果たします。厚さは約4mm前後で、直径は約9mm。無色透明で、凸レンズの形状をしています。チン小帯と呼ばれる筋肉がつながり、近くを見るときはそれら筋肉の緊張がゆるんで厚くなります。遠くを見るときは逆に引っ張られ、緊張により薄くなります。このようにして遠近にピントを合わせて、ものを見ることができるのですが、長時間近くを見つづけるなどすると緊張により元に戻らなくなります。この状態を仮性近視と呼び、常態化すると近視になります。
スリットスキャン (&ローテーション)方式
エキシマレーザーの照射方法の一つです。細長いレーザー光が、120°づつ回転しながら、3方向からなでるように角膜を削ります。Nidek社のEC-5000タイプのレーザーで、採用されています。
洗浄液
レーシックなどの手術で、手術前後に、眼から出る分泌液を洗い流します 。
▽た行
適応検査
レーシックなどの前に、手術が受けられるかどうか、検査します。医院で、国家資格を持った視能訓練士という専門家が行います。視力検査・乱視検査・角膜の厚さを測る検査・角膜のカーブの度合いを測る検査・眼底検査・水晶体や網膜の検査・ドクターによる診断、など十種類以上の検査を受けます。
テクノラス社
エキシマレーザーの製造会社。
点眼麻酔
目薬の麻酔。レーシックの手術では、目薬タイプの麻酔しか使いませんので、痛みを感じることは一切ありません。
発熱の危険因子
点眼薬
目薬のこと。
瞳孔
瞳の中心にある、黒い部分。周りを囲む、虹彩が伸び縮みすることで、瞳孔の大きさが変わり、眼に入る光の量を加減します。
ドライアイ
様々な原因によって涙の量が少なくなったり、本来もっている涙の働きが悪くなったりすることによって、眼の乾きや、異物感を感じる症状です。その結果、目の表面に傷ができてしまうこともあります。ドライアイが続くと、目が痛くなったり、疲れたり、まばたきがふえたり、白目が充血したりすることになります。
▽な行
ニデックス社
エキシマレーザーの製造会社 。ノーブレードレーシック
最初から最後まで刃物を使わない、イントラレーシックのこと。
▽は行
ハロ (ハロー)
レーシックの手術後、視界に現れる症状です。手術後、夜間に見えにくさを感じたり、光の周りがぼやけて見えたりすることがあります。3〜6ヶ月経過すると、支障のないレベルに落ち着きます。
ヒンジ
フラップの端を切り落とさずに残した部分=蝶番
ビジックス社
エキシマレーザーの製造会社 。
ピーアールケー (PRK)
エキシマレーザーによる視力回復手術の一つで、レーシックより前から行われてきました。フラップを作成せず、直接角膜にレーザーを当てて、角膜のカーブの形を変えて視力を矯正します。フラップがズレる不安がありません。
フェイキックIOL
角膜と虹彩のあいだに、人工のレンズを挿入して、近視や遠視を矯正する手術です。「永久コンタクトレンズ」としても紹介されています。角膜の形を変えるレーシックなどとは異なるので、角膜が薄い方や、最強度近視の方にも受けられます。
プレビューレンズ
視力矯正手術後の見え方を、術前に確認するためのレンズ。ウェーブフロントレーシックで用いられます。手術前の検査で、眼のピントのズレをウェーブスキャンで検出・解析します。この結果をもとに決定した照射パターンで、実際に使用するレーザー装置を使って、プレビューレンズをつくります。患者は手術前にこのレンズをつけて、術後の視界を体験することができます。また、手術を行う医師も照射プログラムに問題がない事を確認してから手術に臨むことができます。希望者のみに対応していることが多いので、各医院にご相談ください。
不正乱視
角膜の表面の凸凹が原因で起こる乱視のことです。不正乱視の場合には、乱視矯正で一般に使用される円柱レンズでは矯正することが出来ないため、コンタクトレンズで矯正しますが、完全に矯正出来ない場合もあります。
フライングスポット 方式
エキシマレーザーの照射方法の一つ。細いレーザーで、少しずつ角膜を削っていきます。精密な作業に適している一方、制御する装置の精度によって、結果が左右されやすい特徴があります。
フラップ
レーシックなどの手術で、角膜のうち、表面の層(=上皮)を薄く円形のシート状に切開して、フタのようにしてめくりあげます。このフタをフラップといいます。フラップをめくって角膜内部にレーザーをあてて手術を行いますが、手術の最後にフラップを戻します。きちんと元に戻せるよう、フラップを作るときは、一部を切らずに残しておきます。手術後、切り離したフラップを固着させるため、数週間、眼を安静に保つ必要があります。
閉瞼
まぶたを閉じること。
ベイズ
エピレーシック施術後、まれに起こる角膜のにごり。
保護用コンタクト
エピレーシックや、ラセックなど、通常のレーシックより、薄いフラップをつくる手術を受けたあとは、数日間、フラップがズレないよう、医療用の保護コンタクトレンズを装用します。
ポリメチル メタクリレート
フェイキックや角膜内リング手術に用いるシリコンの一種。
▽ま行
マーキング
レーシックの手術で、角膜上皮を切ってめくり、フラップという蓋をつくりますが、後で元の場所に戻すときにズレないよう、目印をつけます。角膜を切る前に、通常2箇所、円状の印をつけます。その作業をマーキングといいます。
モーリア社
マイクロケラトームの製造会社 。
▽ら行
ラセック
視力矯正手術の一つ。アルコールで角膜表面をやわらかくして、上皮を持ち上げ、非常に薄いフラップをつくります。その後、レーシック同様、角膜実質層にエキシマレーザーを当てて、角膜の形を変えます。角膜が薄いなどの理由で、通常のレーシックが受けられない人にも対応できます。
乱視
均一なはずの線がムラに見えたり、一つのものが二重に見えたり、極端に眼が疲れやすい、などの症状です。水晶体が原因の場合もありますが、多くは角膜表面のカーブが均一でないことが原因です。年齢が若く軽度の乱視の場合には、自覚症状がほとんどありませんが、年齢が進むにつれて症状が現れてくることもあります。視力障害(遠くも、近くも見えにくくなる)、単眼複視(片眼で見ても、二重に見えることがある)、眼精疲労(調節の努力のために眼が疲れるほか、夜間に見えにくくなる、電光掲示板の文字がにじんで見える)などの症状パターンがあります。角膜が原因の場合、ウェーブフロントレーシックで治療できることがあります。
リグレッション
近視の戻り、と呼ばれ、レーシックなどの視力矯正手術を受けて視力が回復した後、まれに、突然視力が落ちた状態になる症状です。個人差がありますが、人体は、手術や怪我などで急激に変化を加えられた時、もとに戻そうとする力があり、その力によるのではないかと考えられています。術後、半年〜1年が経過した頃に現れることがあります。視力が完全に安定すると、なくなるといわれていますが、再手術を行う医院もあります。
リスク
手術や治療を受けることで、起こり得る、危険性。
レーシック
LASIK:エキシマレーザーで角膜の形状を変えることによって、屈折率を変化させ、視力を回復する手術。メガネ、コンタクトに代わる第3の視力矯正法として注目を浴びています。基本的には、マイクロケラトームと呼ばれる機器で角膜上皮を薄く削ってフラップという蓋を作り、内部の角膜実質層にレーザーを当てて角膜の形を変え、最後にフラップを戻します。最近では様々な最新機器が導入され、さまざまな種類のレーシックが行われています。屈折矯正手術そのものは、1869年から試みられてきました。様々な臨床試験を経て、1990年、ギリシャで現在の形に近い、レーシックと呼ばれる手術が始まりました。1995年に、エキシマレーザーが使用されるようになると、レーシックは世界に普及しました。正式名称のLaser in Situ Keratomileusis はギリシャ語の『Keratos=角膜』『Mileusis=修正する』に由来する造語です。
▽A-Z
AAO
米国眼科学会 。
ASCRS
米国白内障屈折手術協会 。
FDA
アメリカ食品医薬品局 。
ORT
視能訓練士 。 昭和46年に制定された「視能訓練士法」という法律に基づく国家資格をもった医療技術者です。
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